令和の苦言愚言(7)【読書ノート】これはやっかい

しばらくぶりの【読書ノート】です。本を読んでいなかったわけではなく、記事を書く暇が・・・と言い訳をして。
今回取り上げるのは毎月定期購読している「表現者クライテリオン」の9月号。
特集はふたつ。「MMTと日本」そして「第二次世界大戦とは何だったのか」。

まず第一の特集。現在の日本がデフレを脱却して、国民の安心して豊かな暮らしを実現するためには、緊縮財政に代表される「いわゆる」主流派経済学の間違いを正すMMT理論の正しい理解が必要だ、ということは理解していましたが・・・。

柴山桂太氏の「国家が貨幣を作る」。
MMTは、4千年にわたって信じられてきた「税は国家が支出するため(国家を運営するため)に必要だ」という間違った常識を根底から覆してしまう。しかしながら人類はまだ租税国家に代わる新たな物語を生み出せないでいる。

ひょっとしたらどう見ても正しいMMTへの拒否反応は、ここにあるのかもしれない、つまり経済を国民の手に取り戻すために国(政府や国会)が積極的な財政政策によってコントロールすると言いながら、実は国家の存在を根底から覆しかねないところにあるのかもしれない、そう考えさせられた論考でした。

ふたつ目の特集はこれから読みます。