令和の苦言愚言(25)10月の月例朝礼資料から

今月の経済教室は「GDPとは」。
国内総生産、gross domestic productの略というところまでは知っている人も多いと思いますが、「一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額」と定義されています。
当然のことながら、国内の生産、所得、支出の3つの面から見たとき、その合計は一致します。これがGDP3面等価の原則です。
そんな話を、基礎編の1回目で用いた所得創出のプロセスという絵を使って話しました。
私たちは測量・補償コンサルタントというサービスを生産して、それを国・県・市町村に買ってもらって(支出)、得た所得を従業員の給料や外注先や設備や消耗品や水道光熱費や様々な業者に分配して、それは当然その方々の所得になるし・・・その合計は一致しますよね、と。
左下には、支出面のGDPの構成要素を表にしました。特に大きな割合を占めるのが「民間最終消費支出」と「政府最終消費支出」と「総固定資本形成」です。デフレで民間消費支出が不足するときに政府最終支出を削ったらどうなるか?総固定資本形成=企業の工場や設備やインフラも含みますが、公的資本形成=道路や防災等のインフラも含みます。
デフレ下で民間の投資が少ないなか、政府が投資を怠ったらどうなるでしょう?
その結果が右下の図で、日本だけが成長しないという馬鹿々々しい状況になっていますね。