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令和の苦言愚言(23)8月の月例朝礼資料から

今回は、千葉県に緊急事態宣言(8月31日まで)が発出されたので、経済教室はお休みして当社の取組などを話しました。(その前段で新型コロナ禍と言われている実態について客観的データを使って話しましたが、それは略します。)

緊急事態宣言についてはいろいろと言いたいこともあるのですが、どうも空気に踊らされているところがあるのではないか、ちゃんとしたデータに基づいての説明が足りないのではないかという感想を「個人的には」持っています。
例えば、陽性者数を感染者数と言い換えたりとか、そもそもPCR検査の確実性についての考察が足りないのではないかとか、重症者数や死者数の推移でみるべきではないかとか、高齢者ほど重症化しやすいというデータがあるなかで重症化を防ぐ(と言われている)ワクチン接種が進んでいるのに同じ対策でいいのかとか、・・・書ききれないのでこの辺で。

それでもトップページに記述したとおり、「当社を含む建設関連業、特に公共インフラの整備・維持・管理に関わる者は、緊急事態宣言中も事業継続を図ることとされて」いることから、当社の責任を果たすため「これまでと同様に、発注者の皆様、測量・調査対象者の皆様をはじめとする関係者の皆様、社員の感染防止の措置をしつつ、リモートワークや午後8時以降の勤務回避の取組も可能な限り取り入れながら」業務を適切に進めてまいります。

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令和の苦言愚言(22)7月の月例朝礼資料から

今月の朝礼で使った資料の1枚。
おなじみ(?)三橋貴明さんの「所得創出のプロセス」を少し加工しました。新入社員も入ったので基礎編から復習しようという趣旨です。

私たちの会社は、補償コンサルタントや測量などのサービスを、国や県や市町村や民間業者に購入(支出)してもらって所得を得て(所得の分配というプロセスを経て社員の所得が生まれ)、次には、お客さんの側に回って、自動車やパソコンや事務用品等々の財を提供する事業者に支出して、その事業者がまたお客さん側に回って。。。国民の実体経済はこれがぐるぐる回ることで成り立っています。
このプロセスを経済学の専門家はなんというか?・・・「金は天下の回り物」

ここでこのプロセスを邪魔する厄介な(?)存在がある。税金を徴収する日本政府(笑)
一旦国民の側に供給した貨幣を、徴税という手段で取り上げてしまう。それをもう一度このプロセスに投入(財やサービスを購入)してくれればまだしも、徴収した税金で負債を返済してしまったら・・・ジュッ・・・「貨幣の消滅」なのですよという”事実”を話しました。

令和の苦言愚言(21)6月の月例朝礼資料から

今月は労働分配率について話しました。
前段で、「菅内閣が最低賃金引き上げに意欲」というニュースと「全労連が最低賃金全国一律1500円必要」というニュースを取り上げたので、その流れでした。
前者のニュースはデフレ脱却もコロナ禍(における経済)対策も不十分なのに、全国一律で引きがるということは払えない中小企業潰れろと聞こえること、後者のニュースは25歳の若者が最低限の生活をするのには1500円が必要だということ。実は全く違う視点からの話です。

そのうえで、我が国の実態は、確かに大企業と中小企業の賃金水準は大きく乖離していますが、賃金水準が全く上昇していないことは大企業も中小企業も一緒です。
生産性を上げなくてはいけないことは間違いありません。ただし、これまでの生産性向上の取組は間違っていたと思います。国はデフレを放置し、競争至上主義のグローバル化を進め、企業は不採算部門を切り捨て、リストラという名の人切りをし、外注化や派遣を増やしてコストカットして・・・。
その結果「生産性上がりましたヽ(^o^)丿」。
それは違うでしょう。

そのうえで、労働分配率。付加価値に占める人件費の割合のことですね。
グラフで見るとおり、すでに80%を超えている中小企業の労働分配率を上げるのは至難の業に思えます。

自分のことは自分でやる、すべてが自己責任、そう刷り込まれてきましたが、国には政治には国民を豊かにする「力」があります。

結局、政治の出番。そして政治を動かすのは国民。
そんなことを話した今月でした。

令和の苦言愚言(20)【読書ノート】「国土学」が解き明かす日本の再興(大石久和・著)

今回取り上げる本は、『「国土学」が解き明かす日本の再興-紛争死史観と災害死史観の視点から』、国土学総合研究所長の大石久和先生の最新の著作です。
大石先生には、5月21日開催の(一社)日本補償コンサルタント協会関東支部の第45回通常総会でご講演をお願いしていましたが、東京都の緊急事態宣言が(個人的には宣言が必要かどうか疑問ですが)5月末時まで延長されたことから、急遽中止となりました。(総会自体は書面評決が多数ではありましたが予定通り開催しました。)

ネタバレになるのであまり詳しくは記しませんが、その中の一節から「日本国土にあるほとんどすべてのものは、日本人が長年にわたってつくり上げてきたものである。(中略)この国土を財政が厳しいからとか理屈をつけて荒廃させていくことはできない。先輩たちが貧しい時代に手入れをしてくれたこの国土を、寸土たりとも荒廃させることなく次の世代に引き継ぐ責任がわれわれにはある。荒廃させる自由などがわれわれ現代人にあるわけがない」(第1章から抜粋)
これは私たちがこの国土のうえで暮らしていくうえで常に考えておくべきことです。

ただ、この本の本質はそういう話ではなくて、日本という国は特異な国であるということ。
それは、日本人がどのような国土のうえでどのような経験をしてきたのかに関わっていると先生は述べています。特に、愛する者の死に直面した時の、極限の感情が大きく影響しているのではないか、と。
そのほか様々な視点から、島国日本とユーラシア大陸とでは、異なる「感覚」がある、とされています。
なかでも、「人為観」と大石先生は呼んでいますが、「自然が変えるのか」「人が変えるのか」の違いは大きいとしています。
だからと言って、変えられない政治、変わらない国民感情と、嘆いたり諦めていてはこの厳しい国際競争(貿易競争ではない)で生き残り、この国土のうえで豊かな生活、安全な生活を達成することはできない、気づいて、変えていくことが求められている、そんなことを感じた1冊でした。

Categories: 日本のこと

令和の苦言愚言(19)5月の月例朝礼資料から

5月の朝礼はGWの関係で10日になりました。資料は恒例の「今月の経済教室」からです。
このグラフを見て知ってほしい考えてほしい、ということで話をしました。
①の一点鎖線、日本がアメリカ並みに成長していたら・・クリーム色で着色した部分の国内総生産が失われた、その額累計でおよそ6000兆円(池戸万作氏試算)。生産の総額は所得の総額、これを一人当たりにしたら5000万円の得るべき所得をこの25年間で失ったことになります。しかもまだ中国の上を行っていたでしょう。国民として、誤った経済政策についてここは怒るところです。(これから先もさらに「失われた所得」は拡大していきます。)

実際の日米中のGDPの推移、中国は③の軌道をたどり2029年には中国がアメリカに追いつくという話があります。
バイデン政権もこの事態を受けて、当初は中国よりと言われていた新大統領でした、「習近平は専制主義者」と呼んで、今の状態では中国が覇権を取る、それを阻止するには国力をさらに増強する、そのための財政拡大を進め、普通でも④で成長するだろうが、これを④ダッシュにしようとしているように見えます。
そこでこの横ばいの我が国はどうする?という話です。このままでは②の線でアジアの小国になります。これを②ダッシュにしないといけない、無理!という話もありますが、年10%成長すれば8年で2倍にできます。

税収と歳出を比べて鰐の口がぁー、とやってる場合ではありません。中国との経済力の差が広がれば日本は中国に飲み込まれます。こっちの鰐の口の方が大問題です。

右上に赤で書いたのが正しい貨幣観になります。
「自国通貨を発行する主権国家はお金を使い果たすことがない」
「政府支出にはインフレ以外に制限はない」
「税金とは、政府の富の蓄積ではなく、貨幣の消滅」
「税金は財源ではなく、特定の政策を実現するためのツール(例:格差縮小)」
これは事実です。

あの田原総一朗が、国の借金のウソ、緊縮財政の間違いについて納得したという対談の記事が現代ビジネス(2021.5.2)にでていました。
その冒頭、藤井聡京都大学教授が言い放ったひと言「結論からいいますと、そいつら全員、馬鹿です!」(笑)。 

事実に気づかないのが「そいつら」、事実を認めないのが「そいつら」、一人当たり5000万円の所得を失わせたのが「そいつら」という話になります。
本当は「そいつら」が事実に基づいて正しい政治をすればいいので、「私ら」が心配することではないはずです。政治家や官僚や国の使命は「国民を幸せにすること」です。
それさえやってくれれば・・・。